ノギスの日常点検
- SOKADA
- 2023年9月28日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年10月5日
ノギス日常点検のポイント(毎日または使用前)
① 基点(ゼロ点)の確認(閉じたときに0.00になっているか)
② 測定面の平行度、平面度(目視で平行になっているか、測定面にバリなどはないか)
③ 各部の作動状況(スライダがスムーズに動く、スケール面が汚れていない等)
④ 目盛線や数字の読み取り(確実に読み取れるか、エラー表示等の確認)
⑤ バッテリー電圧の点検(バッテリーマークの消灯確認)
⑥ 外観の点検(打痕や変形、錆などはないか)
⑦ 保管状況、校正期限等の確認
①ゼロ点の確認は、測定面をよく拭き取り外側用ジョウを合致させて確認します。

②測定面の平行度は外側用ジョウだけでなく内側用ジョウも必ず確認する。
外側測定用は照明にかざした際に光が見えなければ正常です。

内側測定用は照明にかざして左から見ると直線の光がわずかに見える状態が正常です。

曲がりや潰れがあり、測定面が平行でないと、きれいな直線の光が見えません。

測定面の平面度はキズや打痕、かえり等がないか確認する。

③スライダはスムーズに動くか?汚れていないか?水滴はありませんか?
製造現場、工程内検査で使用しているノギスは粉塵や汚れの影響でスライダがスムーズに動かなくなることはよくあることです。その場合は、清掃後に防錆油を薄く塗布します。
クーラントプルーフでないデジタルノギスは、水滴等でエラーになる場合がりますのでスケール面の清掃は必須です。
ダイヤルノギスはラックと歯車の間にゴミが付着することがあり、針飛びや破損の原因となりますので必ず確認、清掃が必要です。
④数字等の表示はしっかり読めるか?
⑤電池交換マークが点灯していないか?
⑥外観の点検は、デプスバーと段差測定部も確認する。
⑦保管状況や校正期限の確認する。
・保管状況は適切ですか?すぐに落下しそうな場所に置いていませんか?
・校正されていますか?校正期限は切れていないか?
使用後の取り扱い、保管のポイント
ノギスの使用後は、水分(油)をよく拭き取って防錆油を薄く塗布(防錆油を良く乾かしてください)した後、保管
防水タイプのノギスも本体の錆びが発生するので水分の拭き取りが必要
直射日光の当たる場所や高温、低温、多湿な場所は避けて保管
デジタルノギスを3ヶ月以上使用しない場合は、電池を取り外して保管
外側ジョウを0.2㎜~2㎜程度開き、クランプせずに保管
持ち運び時の破損や粉塵、水滴等を避けるため付属ケースに収納することが望ましい
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